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つめたい雨、やさしい君

コンクリートが灼ける 屋上の温度
揺れる髪が 残した香り
溶けて混ざって横切った風が報せる

湿ったTシャツが内緒の心を透明にして
剥がした 僕らは夏にいた

これからは君と これからはずっと
燦然に乱反射する

今を繰り返す

日陰に潜ませた
相合い傘の落書きで
雨宿りできたのは
少しの間だけだったね
炭酸水に触れた唇が
溺れる 降る まだ夏にいたい

目眩がするほど ときめいた
この熱を何と呼ぼうか
温い教室のカレンダーがめくれて
僕らの背中を押した

これからも君と これからもきっと
燦然に乱反射する今を繰り返すだろう
つめたい雨はいっそ
やさしい君の涙を隠して
あと少しこのままでいたいな
夏が終わる

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