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サマー・ニューカラー

いちばん 好きな色が

いちばん似合っていたら良かったな

置いてきた 選べなかった

君のための 私の色

ぬるくなった缶チューハイと オレンジに映えたひぐらしの声を 閉じ込めたストーリーも あと5時間後には消えちゃうな

スクショした水色は 今はもう 眩し過ぎて

一度も振り返られないで 人混みの中に消える

 

君のための化粧が 君のせいでまた溶ける

揺れる熱を 冷まさないように

端から端まで 指差して

新しい幸せ 買ってあげるから

 

つかまえておいてよ 離さないでおいてよ

願いごとくらい 大体全部 きっと叶えてあげられる

つかまえておいてよ 離さないでおいてよ

どこかに行くつもりなんてないけどね

 

くたびれたTシャツに 染みついた

知らないあの子との つまらない記憶は

初期化して アップデート

だって 絶対 私のほうが...

どうしてだろう 泣き止めないな

そんなに弱くない はずだけどなぁ

 

夕立ちに 滲み出した 本音が

二人の影に 刺さって 痛いな

 

忘れないでいてよ たまには思い出してよ

会えない時間に 不安になんてさせないでね

この巡る季節の 狭間でみつけた

花火のような 儚い煌きを

頼りない君と私で 守っていこうね

迷ってもいいから

そうやって 繋いでいこうよ

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